現在子育て中の方であれば、保育園の入所が決まったり、子供が大きくなってきたら子供乗せ自転車の購入を検討されると思います。
普通の子供のせ自転車が良いのか、電動自転車が良いのか、悩みどころですよね。予算もありますし。
私の場合ネットで少し情報収集した後、自転車屋さんに何軒か足を運び、店員さんに色々聞いてみましたが、カタログを見ればわかる程度の回答しか得られませんでした。
結局、買ってから必要に応じて自分で調べた事の方がはるかに情報量が多かったです。そして、情報不足がゆえに後悔した部分もありました。
自転車は、高額な買い物であり、買い直しがきかないので、あらかじめ基本的な事を知っておくと良いと思います。
実際に私が使用していて気付いた事(我が家はパナソニックの電動自転車使用)、他のママから聞いた情報等を、ここで紹介したいと思います。
長くなりますが、出来れば全部知っておいて欲しい情報ですので、お付き合い頂けると幸いです。
主な自転車メーカーと特徴
子ども乗せ自転車の、国内の主なメーカーは下記になります。ブリジストンなどは、以前はは電動なし自転車も作っていましたが今は電動のみのようです。
BRIDGESTONE (ブリヂストン)電動アシスト自転車
- ハンドルロックは手動式
- 走りながら自動充電ができるモデルがある
- 前輪と後輪でタイヤサイズが異なるモデルがある
Panasonic (パナソニック)電動アシスト自転車
- ハンドルロックはスタンド連動式
- Combiと共同開発したチャイルドシート
- 鍵を出さなくてもロック解除できる電子キーを採用しているモデルがある
YAMAHA(ヤマハ)電動アシスト自転車
- ハンドルロックは、スタンド連動式
- 前乗せチャイルドシートはオリジナルの安心設計
丸石サイクル(電動ありと無しがある)
- 電動なしの子供乗せ自転車がある
- ハンドルロックはスタンド連動式
a.n.design works(電動なし)
- 電動なしの子供乗せ自転車のみ
- デザインがおしゃれ
チャイルドシートの選び方
子ども乗せ自転車は、前乗せタイプと後ろ乗せタイプ、後付け前乗せタイプの3種類あります。
お子さんの年齢、身長・体重によって、購入すべきタイプが異なります。
メーカーによって身長体重制限が異なりますので、だいたいの目安を記載しています。
前乗せ(フロントチャイルドシート)タイプ
前乗せチャイルドシートが最初から装着されているタイプになります。後ろ荷物カゴや、後ろ乗せチャイルドシートを装着することができます。
だいたい1歳~4歳ぐらい、100cm、15キロぐらいまでの子供を乗せられますが、2~3歳になると体が大きくなりますので、後ろ乗せにする方が多いですね。
カゴのようなタイプで、子供の全身を囲む為、安全性が高いです。
子供は、たった10分しか走っていなくても、途中で寝てしまうことがありますが、こちらのタイプなら小柄な子供でも落ちる心配はなさそうですね。
このシートのタイプは、前乗せチャイルドシートが最初から搭載されている自転車を購入する必要があります。このタイプではない自転車を購入後、やっぱり安全性の高いものを装着したい、と思ってもシートのみを後からつけることはできませんので、ご注意ください。
後ろ乗せタイプ(リアチャイルドシート)
こちらは後ろ乗せチャイルドシートと、荷物カゴが装着されているタイプになります。後から、後付けの前乗せチャイルドシートを装着することができます。
2歳~6歳ぐらい、115cm、22キロぐらいまでのお子さんを乗せることができます。
自転車のタイヤサイズによりますが、子どもが自分で乗り降りができるようになります。 うちの子は2歳ぐらいから自分で乗ってましたので、持ち上げて乗せる必要がなく、親からしたら楽でした。
前に荷物カゴがあるので、荷物が載せられるのが楽です。
後ろ乗せだと前乗せタイプより体が覆われてないので、前乗せよりは不安定になります。子供が途中で寝てしまっても落ちないようにしっかりシートベルトを装着してあげる必要があります。
後付けの前乗せチャイルドシート
こちらは、 前乗せチャイルドシートがついていない自転車を購入した場合に、ハンドルに後付けするタイプです。
だいたい1歳~3歳ぐらい、90~100cm、15キロぐらいまでのお子さんを乗せられます。
後ろ乗せチャイルドシートが標準装備のモデルや、普通の自転車(付けるには条件あり)に前乗せチャイルドシートをくっつけたいと思う方におすすめです。
このシートはOGKというメーカーが出しており、最高級モデルと記載されているだけあってシートのみで1万円程します。
標準装備の前乗せチャイルドシートに比べると、小さいです。
このタイプで注意しなくてはいけないのが、乗せる場所がハンドル手前の高い位置にあり、子供が大きくなると前方が見えにくくなること。レインカバーの種類が少ないことです。
私が購入した電動自転車
私が購入したのは、パナソニックの前乗せタイプでした。なぜ前乗せタイプにしたかという単純に安全性を第一に考えたら前乗せタイプだと思ったからです。
しかし、前乗せタイプには荷物カゴがありません。そのため、オプションで、前後で利用できるカゴをリヤに装着したので、子供が1人の時は荷物カゴが大きく便利でした。
今は子供が2人いますので、カゴを外し、後付の後ろ乗せチャイルドシートがついています。その場合、荷物は、子供が持ったり、自分で背負ったり、後ろのチャイルドシートにひっかけることになります。
子どもが大きくなり、乗らなくなったら前後のチャイルドシートを外して、前にカゴを取り付けることで、普通の電動自転車として乗ろうと思っています。
正直、後ろ乗せタイプを購入して荷物カゴがあった方が良かったと思う部分もあります。安全性を選ぶか、便利さを選ぶか、どちらを選ぶかは、ライフスタイルによって決めて頂いたら良いと思います。
乗せる子供の人数によって考える
子どもを1人乗せたいのか、2人乗せたいのか、によっても選ぶポイントが異なります。
例えば、今は1人でも、下の子が産まれる予定がある場合や、ゆくゆくは兄弟が欲しい場合などで、年が近いと2人乗せることになりますよね。
子どもを1人だけ乗せたい
子ども1人であれば、前乗せタイプでも後ろのせタイプでも、お子さんの体格に合ったシートに乗せてあげれば良いかと思います。私なら、成長することを考えて1歳半過ぎてたら後ろ乗せにしてしまいます。
子どもを2人乗せたい
この場合、下記の3通りの方法があります。
1.前乗せチャイルドシートがついているモデルを購入し、下の子が産まれたら後ろ乗せチャイルドシートを別途購入して装着する。
2.後ろ乗せチャイルドシートがついているモデルに、後付の前乗せチャイルドシートを購入して装着する。
3.子供が既に2人いる場合におすすめ。最初から前乗せと後ろ乗せチャイルドシートが搭載されているモデルを購入する。
下記は、ネット専門のサイクルマーケットという自転車屋さんですが、最初からチャイルドシートをカスタマイズして販売されているので、自分で取り付けする手間が省けます。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 3人乗り用チャイルドシート付きbikke MOB dd
後付けの前乗せと後ろ乗せが装着されています。子供を2人乗せた時でも、カゴに荷物を載せられるという違いがあります。
オプションや保険等について
必須オプション(ヘルメット)
必須なのはヘルメットやレインカバーですね。
ヘルメットは、3000円~1万円以内です。自転車屋さんでもネットでも購入できます。キャラクターものだったり、シンプルなものだったり、色々種類があります。購入時はサイズに注意しましょう。
我が家は以前、謎のメーカーの2,000円程度の安いヘルメットを購入した所、夏の日差しの中、屋外に置いておいたら変形してしまいました・・・。耐久性が心配ですので、謎のメーカーのものや、やたらと安いものはやめた方が良いかもしれません。
楽天で約2000件のレビューがある、こんな高価なヘルメットもあります。
必須オプション(レインカバー)
レインカバーは3000円~13000円前後で、かなり種類がたくさんありますので、選ぶのに苦労しました。また、チャイルドシートの形状により、適合しないレインカバーがありますので購入時は注意してください。
ちなみに、前述していますが、後付タイプの前乗せチャイルドシートは、レインカバーの種類が少ないです。
また、後ろ乗せチャイルドシートのうち、ヘッドレスト(子供の頭があたる部分)が伸びないタイプは、レインカバーがつけられないものが多いので、ご注意ください。
その他のオプション
自転車本体の盗難防止の為、U字ロックなどがあると良いと思います。こちらは2000円前後で購入できます。
高級なレインカバーの場合、レインカバーに鍵をつける場合もあるようです。我が家はそこまでしていませんが。
防犯登録
防犯登録は、お住まいの近くの自転車屋さんなどで必ず登録しておきましょう。この防犯登録、していないと万が一盗まれた場合に戻ってきません。※私は以前、盗難多発地域(笑)に住んでおりましたので、自転車が盗まれたことがありますが、ちゃんと戻ってきました。
注意したいのが、ネット等で購入した場合、ネットでも有料で防犯登録をしてくれるのですが、その場合はそのネットショップの所在地で登録されるということです。どこの場所でも盗難された場合の照会は可能ですが、あんまり遠いともしかしたら時間がかかるかもしれませんね。
自転車の購入後は空気入れやメンテナンス等でお世話になることがあるので、私は近所の自転車屋さんで登録することをおすすめします。
自転車保険 義務化について
足立区を含む東京都では、2020年4月1日から、自転車保険の加入が義務となります。
まだ加入されていない方は、申込みしておきましょう。なお、火災保険などに付帯していることがありますので、ご自身の加入されている保険を見直しされることをおすすめします。
予算から選ぶ
本体と、オプションを含めた予算から子供乗せ自転車を選んでみましょう。
3万円以内で子供乗せをしたい
普通の自転車に、前や後ろ用の後付チャイルドシートをつけるだけです。チャイルドシートは、4000円~1万円程度で売っています。
ここでいう普通の自転車とは、子供乗せチャイルドシートを装着しても良い自転車のことですが、適合しているかどうかは自転車屋さんに持って行って確認してから装着することをおすすめします。
5~10万円以内で子供乗せ自転車を買いたい
子ども乗せ自転車(電動なし)であれば、10万円以内で購入することができます。
こちらはa.n.design worksの電動なし自転車ですが、とても人気な商品のようです。
10万円以上出しても良い
子ども乗せ自転車(電動)を購入して、オプションを揃えると12~18万程度になります。今は、10万円程度の電動自転車もあるようですね。
我が家の場合、自転車本体が15万円、ヘルメット3000円、レインカバー5000円で最初に16万円程度かかっています。その後、チャイルドシート10000円とレインカバー10000円を購入しています。レインカバーは消耗品なので、何度か壊れて買い直しをしたりしています。
タイヤサイズから選ぶ
子ども乗せ自転車はタイヤのサイズが20~26までありますが、各モデルごとに推奨されている身長がありますので、購入前に必ず確認しましょう。(20インチで3人乗り147cm~あたりです)
子供を乗せると重くなるので、両足がベタッと地面に着いて、安定するタイヤサイズにしましょう。実際にやってみるとわかりますが、子供を乗せたまま片足浮かせたりすると、ちょっとした事でグラっと揺れてしまいます。
例えば、ハイディー2という電動自転車は、タイヤが26インチで、3人乗せ時の適正身長は157cm~となっています。見た目がオシャレ!という理由で150cmの方が乗ると危ないのでやめましょう。(155cmなので、購入をあきらめた方もいます(私です))
20インチ
- パナソニックのギュット・クルームシリーズ
- ヤマハのPAS BabbyとPAS Kissシリーズ
- ブリヂストンのビッケポーラー
22インチ(ギュット・ステージ22)
- パナソニックのギュット・ステージ22
24インチ
- ブリヂストンのビッケモブ、ビッケグリ(前輪が24インチ後輪が20インチ)
- ヤマハのPAS Crew
26インチ(ハイディー2など)
- ブリヂストンのHYDEE2
- パナソニックのギュット・アニーズDX・26
背の低い方は小さいタイヤのもの、背の高い方は大きめタイヤのものを選んでおけば、間違いないと思います。
なお、私は身長が155cmで、主人は175cmですが、20インチのパナソニックでも主人は問題なく乗れると言っています。(もしかしたら主人の足が短いからという理由で乗れているかもしれませんが・・・!)
試乗しましょう
チャイルドシートの選び方について、色々とご紹介させて頂きましたが、いくつか候補をピックアップしたら、可能であれば試乗してみましょう。
ホームセンターだったり、イトーヨーカドーだったり、自転車専門店などで試乗できます。購入後のこともありますので、ご自宅から行ける距離にある自転車を扱っている店を調べておくと良いと思います。
子ども乗せ自転車の選び方について、ご紹介させて頂きました。これから自転車の購入を検討されている方にお役にたてれば幸いです。
私の通っている園や、近隣のママたちを見ていると、前乗せタイプと後ろ乗せタイプ半々ぐらいですね。
後ろ乗せを使用しているママで、荷物カゴが小さいので布団など入りきらず、結局後ろに乗っている子供に持たせているという意見もありました。
そう考えると、結局どちらのタイプを購入しても、荷物の問題はありそうですね・・・。